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それから数年後、公園で薄汚れた格好をしながら辺りをきょろきょろしている幼児を見かけた。
(見つけた!)
「どうした、迷子か?」
「いや……家……なくなった……」
「名前は?」
「……言わなきゃダメ?」
「いや、でも呼ぶとき不便だな
 『さとい』でいいか?」
一瞬驚いた顔をした後、笑顔で頷いた。
その名前を受け継いだ少年は、その日からさといとなった。
第廿壱章 サイワイ | コメント(0) | page top↑
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